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前回は、四十肩・五十肩の原因と治療についてお話ししました。
今回は実際に改善に至った事例をご紹介したいと思うのですが、四十肩・五十肩の改善事例は枚挙に暇がありませんので、一般的なものではなく極めて特徴的な事例についてお話しします。

50歳女性、両肩が重度の四十肩・五十肩、日常生活もままならない状態で来院されました。
痛みの強い右肩から施術を始め、9つの罹患筋に生じたしこり(トリガーポイント)を措置して、施術前は腕が70度までしか上がらなかったのが150度程度まで上がるようになりました。
四十肩・五十肩の治療経過としては、標準的です。
施術時間に15分程度余裕がありましたので左肩の施術に移ると、左の親指が痛いと言われ、話を伺うと15年前に左親指を骨折しており痛みが残っているとのことでした。
左親指に触れながら、左肩周辺の筋に触れていくと、全ての筋が見事に反射して緩み、左肩の四十肩・五十肩の症状は顕著に軽減していきました。
皆さんは、このように聞くと「何だ、それは?」と思われるでしょうが、障害を受けている部位は必ずと言ってよいほど他の部位と連鎖しているものです。この連鎖を見出すことができれば、障害を受けている部位に触れつつ連鎖先を適切に刺激すると、数十秒で緩みます。
これは「筋筋膜反射リリース」と称している極めて有効な治療法です。
横山式2点法という治療法があるほかは、整形外科医であれ代替医療関係者であれ、この事実を認識している人は殆どいませんが、トリガーポイント治療に極めて有効です。
この「筋筋膜反射リリース」を施している間に、右肩の上部から頸部にかけて引きつる感覚が生じましたが、これも左の親指で反射し症状は消えました。
あまりに順調に経過したので、次に辛いと言われた右腰の罹患部位を施術すると、これも同様の反射によって20秒程度で楽になってしまいました。
多分、次回に右肩を治療する時には、全て左の親指だけで治療できるのではないという予感がします。

過去の骨折等が広範囲に全身的な影響を及ぼすことは少なくはありません。
先日の日曜日のテレビ報道で、盲腸の手術跡が原因で全身的に痛みが広がった患者の事例が紹介されていましたが、手術後の瘢痕からの連鎖も重要な施術対象です。
全身性の患者さんには、こうした連鎖が複雑に絡み合っていることが多いので、全身性また重度の患者さんほど、一度はこうした連鎖の観点から身体を確認してみることをお薦めします。