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今回は、重度の寝違えの症状で来院された50歳代男性の事例をご紹介したいと思います。

仕事を終えて帰宅し、ソファーで横になって居眠りをして起き上がろうとすると首から肩甲骨の脇にかけて激痛が走り、首を持ち上げることもできない、後ろを振り返ることもできない、首の上部から後頭部にかけてズキンズキンと脈打つように激しく痛む。
首を動かさないように、スローモーションのように慎重に、慎重に、歩いてこられました。
診断を進めると、症状のベースには腹直筋の緊張があり、主に頭半棘筋に生じた「しこり(トリガーポイント)」が極度に過敏になっていることが解りました。

寝違えを起こす筋肉②

頭半棘筋・多裂筋トリガーポイント

不思議に思われるかも知れませんが、腹直筋は筋膜的に頸部の前面に繋がっており頸部の後面の筋と連鎖することが少なくなく、寝違えの背景に腹部の緊張があることは多いのです。
腹直筋は特に首を持ち上げる際に機能しますから、この方のように首を持ち上げることができない場合には、腹部の確認と治療は不可欠です。

当院の主要な治療法である「筋筋膜反射リリース」によって、腹直筋と頭半棘筋に同時にアプローチすると5分ほどで首の痛みは半減し、その後周辺の関連部位を総合的に治療することによって、静止時の痛みや頭痛はほぼ解消し、動作時の痛みが3割程度残存するまでに改善することができました。

この方は、職業上、しゃがんだ姿勢を続けたり、上を見上げて腕を挙上する姿勢が多く、腹部と頸部に継続的に負担がかかって以前から「しこり(トリガーポイント)」ができていたものと判断され、腹部と頸部を中心に計3回の施術で治療を終了しました。

「首には以前から違和感があったけど、首だけの問題ではなく身体はすべて繋がっていることが良く解った。全身が軽くなったよ。」と話しておられましたが、真にその通り、人の身体は全ての細胞が高度に組織された総合体です。全身を整えるために細部の治療を行い、細部の症状を改善するために全身を診ていかなければなりません。

「全身が軽くなった」とは、スタッフ一同にとって嬉しい言葉でした。