画像診断では痛みの原因は解るの?

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MRI
筋骨格系疾患の85%以上は、レントゲン、CT、MRIによる画像診断と痛み等の症状が一致しないため明確な診断を下すことができないのが実情です。
ヨーロッパで2004年に出された腰痛治療のガイドラインでは、
『癌等のよほど重度の病気があるような腰痛でない限り、むやみに画像をとってはならない』
と提唱しています。それは、画像診断で原因が解ることは少ないのだから、画像を見せてむやみに患者を不安がらせてはならないということです。
腰痛診療ガイドライン

また、日本整形外科学会と日本腰痛学会が2014年12月に診療ガイドライン(指針)をまとめたが、「腰痛患者に対してX線撮影を全例に行うことは必ずしも必要ではない(GradeA)」と慎重な表現ではありますが、画像検査の結果を腰痛の原因にしてきたことに疑問を呈しています。
また、指針の策定委員会のメンバーである福島県立医大の矢吹省司教授(整形外科)は、
「現状では約8割で画像検査をするが、痛むからといって、画像で原因が分かることは実は多くない。単に加齢で起きている骨や神経の変化を画像で患者に示して『だから状態が悪いのだ。』と思い込ませるのは逆効果だ。」
と指摘されています。 画像診断でヘルニア等が見つかったとしても、痛みやしびれの原因とは限りません。
筋肉や筋膜の観点から確認してみることが大切です。

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    画像診断では痛みの原因は解るの?” に対して2件のコメントがあります。

    1. 西村良雄 より:

      ゴルフをしてます、年齢63、痛みは数年前からですが右あばらが痛みます(捻る時)、また、ここ一年左手首と両肩が痛みます。
      身体が暖まると痛みは緩和されますが、時間がたつと痛みます。こんな症状も治りますか?

      1. triggerpoint-therapy より:

        西村様
        はじめまして。
        ひじりボディケアー院長の方志と申します。
        永い間、長い間の上半身の痛み、お辛いこととお察し申し上げます。
        端的に申し上げます。
        西村様の症状は、ほぼ間違いなく筋筋膜性疼痛症候群すなわちトリガーポイントによる障害だと言えます。
        様々な症状の型の治療をしてきていますが、決して珍しい症状でも治療が困難な症状でもありません。
        筋筋膜の障害は血流が滞ると上昇が憎悪し、血流が改善されると症状が緩和する性質を持っていますから、身体が暖まると痛みが緩和されるのは筋筋膜性の障害では一般的に見られる特徴ですので、ほぼ間違いないでしょう。
        神経や骨の障害では、そうしたことは起こりません。
        痛みや痺れの90%は筋肉や筋膜の生じたトリガーポイントが原因ですから、悩まれる前に、一度はトリガーポイント治療を受けられるようお勧め致します。
        何かお話がございましたたら、当院のメールアドレス(triggerpoint-therapy@auction.gmobb.jp)宛にメールを頂ければ幸いです。

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