股関節痛が治る理由
整形外科に受診しても原因が明らかではない股関節の痛みにお悩みの方が多くおられますが、そのほとんどは、股関節自体の障害ではなく、主に下半身の筋肉に生じたトリガーポイント(押圧すると鋭く痛む「しこり」)が起こす筋筋膜性疼痛であり、この場合には、これらのトリガーポイントを解消することによって、股関節の痛みを効果的に改善することが可能です。
身体的な痛みやしびれの95%はトリガーポイント(押圧すると鋭く痛む「しこり」)が起こすことが世界的にはすでに証明されているのに、筋筋膜の専門家ではない整形外科医の診断と治療だけに頼って良い訳がありません。
まずは、次のイラストから、ご自身の症状や痛み・しびれの部位に似たものはないか、押圧すると鋭く痛む「しこり」はないか確認してみて下さい。
ひじりボディケアーをお訪ね頂ければ、痛みのない日常が目の前に見えてきます!
股関節痛を起こすトリガーポイント
凡例 ×:トリガーポイントの位置 赤色:関連痛・しびれの部位
『Myofascial Pain Dysfunction The Trigger Point Manual』
トリガーポイントは、押圧すると鋭い痛みを感じる小さな
「しこり」であり、赤色の範囲に痛みやしびれを起こします。
<腰方形筋>
・ めまいがするほどの激痛、過敏性
・ トリガーポイント№2は、大転子と大腿上部
外側に痛起し、大転子は圧迫過敏となり
患部を下にして寝るのが辛い
・ 咳やくしゃみで短く激しい痛み
・ 休息時に持続的で深い疼くような痛み
・ 時に、動くと刺すような痛み
・ 片側の骨盤を引き上げ、腰椎前弯過多、
短脚
・ 直立姿勢での体重負荷が耐え難い
(重症では四つん這いになる)
・ 前方への屈曲が困難
・ 階段を降りる時の痛み
・ ふくらはぎの痙攣、下腿、足裏の
灼熱感・しびれ
・ ぎっくり腰の主因
<梨状筋>
・ ほとんどの臀部痛に関連、特に女性に多い
(女性は男性の6倍)
股関節の後面に痛みを起こす
・ 女性の性機能障害及び性交不快症、
男性のED
・ 座位からの立ち上がり、立位で痛み
・ 時に、尾骨痛
・ 下肢が太くなり、下肢の腫脹を訴える
・ 脚を組みまたは内旋が困難
・ 梨状筋症候群の誤診の原因
<小殿筋>
・ 痛みは非常に激しく、持続し、
しばしば痺れを伴う
・ 跛行の原因となる股関節の痛み
・ 患部を下にして横臥すると痛みが
増し寝返りが辛い
・ 座位より立位で強い痛み
・ 座位で脚を組めない(内転制限)
・ 座位から立ち上がるのが困難
・ 座骨神経痛の誤診の主因
・ 誤診により手術に至るケースが多い
<大腿筋膜張筋>
・ 股関節部及び大腿前外側面に痛みを起こし、
時に膝まで痛みを送る
股関節の後部、座骨の外側部と大転子の間に
深部痛を起こすことがある
・ 股関節を深く屈曲して長時間の座れない
・ 痛みのために早足困難
・ 患側を下に寝ると痛む
・ 健側を下に寝ても膝の間に何かを挟まない痛む
・ 立位でやや股関節と膝の両方を屈曲させる
・ 腰部に過度の前弯、短脚
・ 後ろに反り返るのが困難
<外側広筋>
・ 罹患部位によって多様な
しつこい痛み
股関節の痛みとともに、膝の
症状を起こすことが多い
・ 歩行時や患側を下にして寝る
と痛む
・ 膝蓋骨を外側に引き、膝蓋骨
の運動を制限する
・ 時に、膝蓋骨が完全に固着
し、膝が僅かに曲がった状態で
ロックする