脚の痛み・しびれが治る理由
脚の痛み、しびれ、重苦しさ、筋力低下等 は、その症状によって腰椎椎間板ヘルニア、坐骨神経痛などの様々な診断が下されます。
しかし、実際にはこれらの症状の多くは、臀部から脚の筋肉に生じたトリガーポイント(押圧すると鋭く痛む「しこり」)が起こす筋筋膜性疼痛、あるいはトリガーポイントによって固く緊張した筋肉が血管を圧迫することによる血流障害によって生じる症状です。
原因となる筋肉を特定しトリガーポイントを解消することによって改善することができます。
まずは、次のイラストから、ご自身の症状や痛み・しびれの部位に似たものはないか、押圧すると鋭く痛む「しこり」はないか確認してみて下さい。
ひじりボディケアーをお訪ね頂ければ、痛みのない日常が目の前に見えてきます!
脚の痛み・しびれを起こすトリガーポイント
凡例 ×:トリガーポイントの位置 赤色:関連痛・しびれの部位
『Myofascial Pain Dysfunction The Trigger Point Manual』
トリガーポイントは、押圧すると鋭い痛みを感じる小さな
「しこり」であり、赤色の範囲に痛みやしびれを起こします。

<ハムストリング>
・ 大腿後面の痛みの主因
内側のトリガーポイントは臀部下部、外側の
トリガーポイントは、膝関節裏側の痛みが卓越
・ 骨盤を後方に傾け、背部と殿部の構造を
歪める
・ 歩行で痛み、時に股関節が不安定と
なって跛行
・ 時に、座位から立ち上がる時に痛み
・ 時に、過敏となり夜間の睡眠を妨げる
・ 時に、股関節、膝関節に轢音
・ 膝を伸ばして前屈が困難
・ トリガーポイントを見つけるのが比較的難しく
重篤な症状であっても見逃され易い

<小殿筋>
・ トリガーポイントの位置によって、脚の
外側面と後面に下肢に伸びる痛みや
しびれを起こす
・ 痛みは非常に激しく、持続し、
しばしば痺れを伴う
・ 跛行の原因となる股関節の痛み
・ 患部を下にして横臥すると痛みが
増し寝返りが辛い
・ 座位より立位で強い痛み
・ 座位で脚を組めない(内転制限)
・ 座位から立ち上がるのが困難
・ 座骨神経痛の誤診の主因

<外側広筋>
・ 脚部側面の痛みの主因
・ 罹患部位によって多様な
しつこい痛み
・ 歩行時や患側を下にして寝る
と痛む
・ 膝蓋骨を外側に引き、膝蓋骨
の運動を制限する
・ 時に、膝蓋骨が完全に固着
し、膝が僅かに曲がった状態で
ロックする

<長短内転筋>
・ 脚部内側の痛みやしびれの主因であり、鼠径部
下部と膝関節上部の痛みが卓越することが多い
・ 安静時よりも活動時に激しい痛み
・ 股関節の深部の痛み、こわばり感、大腿の動き
を制限

<大内転筋>
・ 鼠径部、大腿内側、膝まで伸びる痛み
・ トリガーポイントを押圧すると激痛
・ 骨盤の深部痛が広く拡散
・ 時に、恥骨、腟、直腸、前立腺、膀脱に
局所的な鋭い痛み
・ 活性化すると夜間どのような姿勢でも
痛みを緩和できない
・ 股関節を外転した位置での屈曲を制限
・ 女性の性交中の骨盤内部の痛み
・ 骨盤内の痛みは、内科系の誤診の原因

<大腿筋膜張筋>
・ 股関節部及び大腿前外側面に痛みを起こし、
時に膝まで痛みを送る
股関節の後部、座骨の外側部と大転子の間に
深部痛を起こすことがある
・ 股関節を深く屈曲して長時間の座れない
・ 痛みのために早足困難
・ 患側を下に寝ると痛む
・ 健側を下に寝ても膝の間に何かを挟まない痛む
・ 立位でやや股関節と膝の両方を屈曲させる
・ 腰部に過度の前弯、短脚
・ 後ろに反り返るのが困難

<梨状筋>
・ 臀部の痛みが中心であるが、大腿後面に痛
みやしびれを起こす
・ ほとんどの臀部痛に関連、特に女性に多い
(女性は男性の6倍)
・ 女性の性機能障害及び性交不快症、
男性のED
・ 座位からの立ち上がり、立位で痛み
・ 時に、尾骨痛
・ 下肢が太くなり、下肢の腫脹を訴える
・ 脚を組みまたは内旋が困難
・ 梨状筋症候群の誤診の原因

<腸腰筋>
・ 腰痛の主因
・ 下部のトリガーポイントは、鼠径部下から大腿
前面に痛みを起こす
・ 起立時に痛みが増大、横臥時に軽く
しつこい痛み
・ 活性化すると起き上がり腹筋運動が不可能
・ 時に、椅子に深く座った状態からの立ち
上がりに困難
・ 朝、股関節か鼠径部にこわばり感や腰痛が
あり真っ直ぐ立てない
・ 活性化すると、時に、排便時の痛み
・ 代表的な体幹筋であり、全身的な症状の
根本原因にあることが多い

<中間広筋>
・ 大腿前面中央部が最も痛むが、下方に伸び膝に
達することがある
・ 時に、腓腹筋と連鎖し突然膝に力が入らなくなる
・ 時に股関節に力が入らなくなる
・ 階段を登るときにトラブルを起こし易い
・ 長く椅子に座った後に股関節が伸びない
・ 椅子から立ち上がった後の跛行
・ 安静時は痛みが起きない場合が多い