「しびれ」は「神経の麻痺」とは全く違います

こんにちは。
ブログをご覧いただきありがとうございます。 来院される患者さんの中には、「ジンジン」あるいは「ビリビリ」しびれると訴えられる方が多くおられます。
そして「神経を痛めてしびれが起きている。」と考えておられる方が多いのですが、神経がマヒしても無感覚になることがあっても「ジンジン」あるいは「ビリビリ」というしびれが起きることはありません。
それらのしびれは、痛みと同じように筋肉に生じたしこり(トリガーポイント:筋筋膜疼痛症候群)が起こす関連症状か筋肉のこわばりによる血行障害によって生じているものです。

足の裏には多くの神経が存在しますが、高い処から飛び降りても神経を痛めたという話を聞いたことがないしょう。
神経は大事な器官ですからタフにできていて、相当の衝撃にも耐えられるのです。
もし、神経が麻痺している場合には、針で突いても痛くないというように、感覚が鈍くあるいは感覚が消失してしまいます。
(過去のブログでもご説明しています⇒【脊柱菅狭窄症の不思議・・・神経の圧迫では痛みは生じない。】
「しびれ」は神経障害ではありませんから、筋肉のしこり(トリガーポイント)を解消することによって改善できます。 また手や足の筋力が低下した時にも、神経が麻痺した結果と考えられるかも知れませんが、これも痛めた筋肉を守るために防衛機能が働き筋力の発揮を制限していることが圧倒的に多いのです。
筋力低下の多くは、筋肉のしこりを解消することによって改善することできます。 筋肉や筋膜の障害による「しびれ」や「筋力低下」を神経障害と勘違いする医師も少なくありませんから、皆さん自身が必要のない不安に悩まれないように気を付けて頂きたいと思います。 「しびれ」は難治性の神経障害などではありません。
改善は可能ですよ。

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