めまいが治る理由

めまは、三半規管などの障害が原因であることが多いのですが、頸や肩の筋肉等に生じたトリガーポイント(押圧すると鋭く痛む「しこり」)が原因となっている場合も決して少なくありません。
この場合、主に姿勢変化(寝返り等)に伴うめまいを起こすほか、ふわふわ感、ふらつき、吐き気などを訴える方もおられます。
特に、むち打ち症などの外的な衝撃を受けた後にめまいを発症された方、頸前部や肩が硬直して圧迫すると痛みを感じる方などは、これらの筋肉等に生じたトリガーポイントがめまいを起こしている可能性が高く、トリガーポイント・セラピーによって改善することができます。
まずは、次のイラストから、ご自身の症状や痛み・しびれの部位に似たものはないか、押圧すると鋭く痛む「しこり」はないか確認してみて下さい。

めまいを起こすトリガーポイント

            凡例  ×:トリガーポイントの位置  赤色:関連痛・しびれの部位
                『Myofascial Pain Dysfunction The Trigger Point Manual』
                トリガーポイントは、押圧すると鋭い痛みを感じる小さな
                「しこり」であり、赤色の範囲に痛みやしびれを起こします。

胸鎖乳突筋が起こす痛み・しびれ


<胸鎖乳突筋>
・ 姿勢を換えたとき、寝返りの際に
 めまいを起こす

・ 色覚障害、かすみ目等の目の症状
・ 耳鳴りを伴わない難聴、耳の閉塞感
・ 空間的平衡間隔の乱れ
・ 胃の不調、吐き気、食欲不振
・ 顔面の神経痛、緊張性頭痛の誤診
 の原因

僧帽筋が起こす痛み・しびれ


<僧帽筋>
・ 上記の胸鎖乳突筋と一緒にめまいを
 起こす

・ こめかみ痛の主因、時に目の奥の痛み
・ 偏頭痛の誤診の原因
・ 緊張性頸部痛の主因
・ 頸部神経痛、顔面神経痛の誤診の原因
・ 最も一般的なトリガーポイントであり、
 肩甲挙筋とともに肩こりの主因

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